今では希少な「天然醸造しょうゆ」
丸大豆と小麦を原料とし、醸造を促進するための酵素や食品添加物を使用せず、自然のまま1年じっくり醸造したものだけを「天然醸造しょうゆ」といいます。これは、しょうゆのJAS規格と品質表示基準で定められています。
江戸時代から伝わる伝統調味料「天然醸造しょうゆ」は、300種類以上の天然アミノ酸が、深いコク・まろやかな味・ほのかな大豆の香りをもたらしてくれます。これは人工調味料では到底つくり出せないものです。
現在、日本で生産されている醤油の約8割は本醸造方式で造られている「本醸造しょうゆ」です。その中の「天然醸造しょうゆ」は、醸造にたいへんな手間と時間がかかり大量生産に向いていないため、生産量は全体のたった1%といわれています。