「天然醸造醤油」と「さば魚醤」
早くも3月です。まだまだ寒い北陸ですが、少しづつ春に向かっているのを感じます。
1年醸造の丸大豆醤油を搾ったり、仕込みの準備をしたりする時期です。
日本で生産されている醤油の約8割は本醸造方式で造られている「本醸造しょうゆ」です。その中で、丸大豆と小麦を原料とし、醸造を促進するための酵素や食品添加物を使用せず、自然のまま1年じっくり醸造したものだけを 「天然醸造しょうゆ」といいます。
室次の丸大豆醤油は「天然醸造しょうゆ」になります。福井県産の原料を使って自然のまま1年かけて醸造します。
一方、福井県の特産品「鯖」から、無塩の魚醤を造っています。大学との共同研究で開発した、「さば魚醤」は塩分0%、アルコール分0%、ヒスタミン値10ppm以下で、魚醤特有の臭みもなく、うまみ成分のグルタミン酸値が非常に高い醤(ひしお)です。
室次醤油では、「天然醸造醤油」と「無塩さば魚醤」をベースに、食品添加物に頼らない調味料を造っています。