天然醸造しょうゆとは?
しょうゆの種類の中でも、全国的に一番普及しているのが「こいくちしょうゆ」です。その主な製法は、「本醸造方式」「混合醸造方式」「混合方式」の3種類。
それでは、室次醤油がこだわる「天然醸造しょうゆ」とは何か?
現在、日本で生産されている醤油の約8割は本醸造方式で造られている「本醸造しょうゆ」です。その中でも、丸大豆と小麦を原料とし、醸造を促進するための酵素や食品添加物を使用せず、自然のまま1年間じっくり醸造したものだけを「天然醸造しょうゆ」といいます。これは、しょうゆのJAS規格と品質表示基準で定められています。
戦前は、醤油といえば「天然醸造しょうゆ」でした。戦後、製造コストを抑え大量生産するため、醸造期間の短縮、成分調整、脱脂加工大豆や人工調味料・着色料の使用、などが当たり前となってしまいます。「天然醸造しょうゆ」は大変な手間と時間がかかり大量生産に向いていないため、現在ではほとんど生産されておらず、日本国内での醤油生産量の1%に満たないといわれています。
室次醤油はそんな「天然醸造しょうゆ」にこだわって醤油をつくり続けています。